調剤部門

内用・外用調剤

毎日、入院患者さまや外来患者さまへの調剤を行っています。 電子カルテ・オーダリングシステム、処方監査システム等の導入により、相互作用や重複投与などのチェック体制を構築しています。 処方せんに基づいて散剤、水剤、軟膏の混合などの調剤も数多く実施しています。また、少しでもお薬を飲みやすくし、服用し忘れを防ぐために錠剤を粉砕したり、一回分ごとに一包化するなどの工夫も行っています。
平成25年より、院外処方せんの発行を始めました。

注射調剤

病棟への注射の払い出しは、各病棟及び各患者様ごとにセットして、病棟での過誤を防ぐようにしております。また、注射剤の配合変化のチェックや投与ルート(経路)の確認を行い、病棟での院内感染防止などにも積極的に関与しています。TPN(完全静脈栄養)の無菌調剤も実施しています。

無菌製剤・院内製剤調剤

注射薬の一部(高カロリー輸液)や点眼薬は無菌環境下で混合調製を行っています。わずかの菌でも混入すると患者さんに多大な被害を与える事があるため、器具機材はゴミ袋に至るまで全て滅菌されたものを使用し、細心の注意を払って調製します。
院内製剤とは、治療上の必要があるのに市販されている薬がない、市販の薬を使用しても期待した効果が得られなかった場合、等に患者さんの病態を鑑みて病院独自に調製されている薬です。それ故当院で治療を受ける患者さまに限り使用することができる薬となります。

薬品管理部門

医薬品管理

薬剤部では1000品目以上の医薬品を扱っています。医薬品の管理が不十分であれば治療に支障が生じるため、必要な時に必要な医薬品を供給できる体制を整えています。また、医薬品の在庫は病院経営に与える影響が大きいため使用実績、有効期限、保管スペース等を考慮し、適正な医薬品管理を行う必要があります。当院では平成21年5月よりSPD(Supply Processing and Distribution)システムを導入し、質の高い薬品管理が行えるようになってきています。

麻薬管理

麻薬は麻薬及び向精神薬取締法でその取扱いや保管方法が厳しく規制されています。我々は、麻薬の出納管理・検収および保管・管理・廃棄に関する業務を滞りなく実施し、麻薬が院内で適切に管理・使用されているかを確認します。当院では麻薬管理者を薬剤部長とし、他に麻薬担当者をおいて麻薬の管理業務を行っています。

臨床部門

当院は日本医療薬学会認定の研修施設です。

医薬品情報管理室

医療の現場では実に数多くの医薬品が治療に使用されており、新しい医薬品も次々と発売されています。医薬品が有効かつ安全そして適正に治療に用いられるためには、適正使用に関する情報が不可欠です。医師・看護師・薬剤師など院内の各臨床部門への情報提供を行い、各部門からの質疑に対しても迅速に情報提供するよう努めています。「院内医薬品集」は年に1回、氾濫するさまざまな情報の中から必要な情報をまとめた「DI月報」は毎月発行しています。

また、医薬品・化学物質等様々な物質による急性中毒に関する鑑別・情報提供なども行っております。
その他、電子カルテ・オーダリングシステムやそれに連動した調剤支援システム、処方チェックシステム、DIシステムのメンテナンス等も実施しております。

薬剤管理指導

当院では、一般病棟からICU(集中治療室)に至る各階病棟フロアに担当の薬剤師を置き、連日、薬剤管理指導業務に従事しています。患者さまへの薬の説明をはじめ、投与薬剤の適正使用、薬物治療に対する薬学的サポート、TDM、病棟での薬品管理などその業務は多岐に渡っています。また、入職後早期より担当病棟への配置を行うことで、より臨床的・総合的な判断ができる薬剤師の育成にも努めています。

チーム医療・専門

医療安全

医療事故の報道はいまや日常的なものとなってしまいました。当院では医療事故を防止するために、事故の報道や職員が「ヒヤっとした」「はっとした」報告をもとにその原因を分析し、医療が安全に行われるように対策や業務改善を行っています。薬剤部でも定期的に医療安全に関する研修をおこない、知識・技術の習得に努め、安全意識の啓発をおこなっています。

感染制御

感染制御においては、消毒薬や抗菌薬などの各種薬剤が大きな役割を果たしており、薬剤師はその適正な使用を推進・管理することが求められています。私たちは院内感染予防チーム(infection control team:ICT)の一員として、根拠に基づいた感染制御の実施のために薬剤師の専門性を発揮できるよう取り組んでいます。
2017年5月現在、感染制御認定薬剤師1名、抗菌化学療法認定薬剤師2名が在籍しています。

がん化学療法

平成21年9月より化学療法委員会の発足とともに本格的に抗がん剤の無菌調製を開始し、現在ではすべての入院及び外来患者様に対応しています。化学療法はあらかじめ登録されたレジメンに基づいて実施され、薬剤師の観点で当日の検査値等から治療の妥当性を判断し、抗がん剤の用量の適切性を確かめた上で調製を行います。その後、実際に患者様のところで副作用のチェックや服薬指導を行っています。
2017年5月現在、がん専門薬剤師1名が在籍しています。

糖尿病

当院では、糖尿病専門医・看護師・検査技師・管理栄養士・リハビリテーション科などの他職種とともに、8回を1クールとして入院糖尿病患者様向けのDM教室を開催しております。薬剤部では、糖尿病治療薬(内服薬・インスリン)について、服薬・自己注射の注意点などの指導を行っています。
また、外来糖尿病患者様を対象とした勉強会(弥生会)も月に1度行っています。
2017年5月現在、糖尿病療養指導士2名が在籍しています。

NST

入院患者さまの栄養サポートを行うため結成した多職種から成るチームです。
薬剤師は医師・栄養士等に静脈栄養、経腸栄養、薬剤に関する提言を行います。
また、栄養状態の悪化は褥瘡の発生率を高めるため褥瘡チームと連携して活動しています。
両チームで薬剤師の専門性を活かし、チーム医療に貢献することを目標としています。 

教育部門

教育部門は新入職者の初期研修及び薬学生の病院実務実習を担当しています。

新入職者の初期研修

新入職スタッフが研修期間を通じて院内医療スタッフの一員としてチーム医療に貢献できる薬剤師となってもらえるようにサポートします。
新人薬剤師に対しては、患者さまが効果的で安全に薬物療法を受けていただくために必要な、薬剤部の基本的業務内容や薬剤師として必要な技術・基礎知識・服薬ケアの概要などの修得を目標とした研修プログラムを実施します。

薬学生の病院実務実習

専門職業人として時代の変化に応じた質の高い薬学管理が提供できる薬剤師を育成するために、当薬剤部では薬学生の病院実習を受け入れてきました。
平成22年5月からは薬学部5年生によるモデル・コアカリキュラムに準じた新しい病院実務実習が開始されました。この実習は薬学生が知識修得のみに偏ることなく技能や態度の修得までを目的とし、臨床に係る実践的能力を培う教育を行っています。

業績・専門・認定

業績
専門・認定